「私の夢は、小さい頃から
 ずっと、一つ・・・
 貴方のお嫁さんになること

 夢が叶うのに、何も
 大学へ通う必要は無いよ」

「だけど、お前・・・」

「いいの、これは私の進路
 
 元々、私が大学へ通う事は
 意味が無いことなの・・・
 何かに成りたい訳でもない
 勉強も好きじゃない
  
 結婚したら、とりあえず
 社会勉強の為に
 パートタイムな仕事でも
 探そうっと」

浅緋は上体を起して
横たわる私を覗き込み
見つめる。

「レイ、何も働かなくていい
 お前が働かなくても
 生活はできる」

「アッちゃんは私が
 働く事は、反対?」

「いや・・・
 ただ
 働く事は、疲れるぞ」