「髪切って、正解だったよ
 
 アッちゃんと一緒に居ても
 誰も私だって気づかない
 でしょう?

 こんな時間に生徒がいる訳
 無いとは思うけど
 気づかれたら大変だもん」

「レイ、お前・・・」

「私だって分からなければ
 アッちゃんに逢える・・・
 アサヒ?」

ここは、電車の中

土曜日の深夜・・・

最終電車でも、それなりに
乗車している人はいる。

そんな中、浅緋は
逞しい両腕で私を包む。

「アッちゃん
 離れた方がいいよ
 
 知っている人に
 見られたら・・・」