終電にギリギリ間に合った
私達は、一駅だけ電車に
揺られる。

二人は、ドアの前に
寄り添って立ち
流れる街並みを見つめる。

「アッちゃん
 この明かりの数だけ
 愛は存在するのかなぁ?」

キラキラと輝く・・・

「そうだな」

貴方は、私の頭を優しく
撫でてくれた後、毛先に
触れた。

「髪、いつ切った?」

「昨日だよ」

「どうして、切った?」

「アッちゃんは
 長い方がよかったぁ?」

「レイ、質問してるのは
 俺だ」

浅緋は、きっと私の想いに
気づいている。

私が髪を切った理由・・・