「逢いに行こうと何度も想った
 けど、俺には時間が無くて
 お前の事を想って
 眠れない夜、車の鍵を持ち
 何度も、お前の携帯に
 連絡をしようとした
 
 だけど、深夜にお前の家へ
 行ったり、お前を連れ回す事
 など絶対にしてはいけない

 そう、自分に言い聞かせて
 車の鍵と携帯電話を
 テーブルに置いた」

貴方も同じ気持ちだった・・・
 
「アッちゃんも
 
 私に
 逢いたかったの?」

「ああ
 
 逢いたかった」

「良かったぁ」

私は、浅緋の背中に両手を
回して抱きつく。

貴方は、この私を
必要としてくれていた。