紫御殿†Purple heart

「お願いです
 今すぐここから
 出てください」

「レイ、どうした?」

「早く、出て
 お願い・・・」

車は、走り出す・・・

私へと駆け寄る足を止めた
男性は、浅緋。

窓の向こう
彼に気が付いた、いずる。

「レイ、さっきの奴
 アサヒだろう・・・

 いいのか?」

「ねぇ、お願い
 
 このまま
 私の傍に居て」

傍に居て欲しいのは
本当は違う人・・・

だけど、貴方の傍には
彼女が居る。

「お願い・・・」

流れる涙・・・