紫御殿†Purple heart

時刻は、22時をまわる。

駅の前、里湖ちゃんに
最寄の駅まで迎えに
来てもらおうと携帯電話
を取り出した私の瞳に
映る人・・・

「レイ・・・」

貴方は、懐かしい
優しい声で、私の名を呼ぶ。

そして、優しい微笑をくれた。

「すみません、俺はここで
 彼女、知り合いなんです」

「そう、じゃあ、また明日」

いずるは、一緒にいた人達と
別れて、私の元へ来てくれた。

「いずる、よかったの?」

「ああ・・・
 それより、お前
 こんな時間に何してる
 一人なのか?」

「うん、ナミとは
 さっき別れたの」

「電車で帰るのか?」

「うん」

「危ないから家まで
 送って行ってやるよ
 
 タクシー捕まえよう」