「レイ、どうかした
 何か心配事でもあるの?」

「ううん・・・
 今朝はごめんね

 わたしのせいで、ナミまで
 森ちゃんに、注意されて
 ・・・」

「そんなの
 気にしなくていいよ
 
 それに先生、注意
 しながら笑ってたじゃん」

始業式を終えた私達、生徒は
今日は授業も無く、このまま
帰宅することになる。

「レイ、今日、時間ある?
 サワちゃんが
 お昼食べて帰ろうって?」

「うん、いいよ」

鞄を持って、私は席を立つ。

鴨下さんの机の上、鞄は
置かれたまま。

彼女は
まだ保健室なのだろうか?