私は、無我夢中で
浅緋に抱きつく。

貴方は、そっと
私の背中に腕を回した。

「レイ
 カモシタと何があった?」

「何でもないの

 何でもない・・・」

私は、信じない。

だけど・・・

彼女の話が
全て嘘だとは思えない。

『せんせい
 ・・・いいですか?』

あの日、携帯電話から
聞こえたのは

確かに彼女の声だった。

アサヒ・・・

彼女と何かあったの?

聞くのがこわい。