ドアの前を退く、生徒達。

中から出て来た、女性に
貴方は謝る。

「すみません」

浅緋に続いて、生徒達も
皆、同時に謝るのだった。

「ごめんなさい」

「って、なんだぁ
 ミオじゃん」

「ハチヤ先生
 
 こんなところで
 何してるんですか?」

ミオ・・・

そう、この声は

鴨下さんの声・・・

鴨下さんが、私を見てる。

違う、生徒の声・・・

「先生の家って
 この辺りなの?」

「この辺りなら、私の
 おばあちゃんの家と
 近いよ」