駐車場に車を停めた、私達は
手を繋ぎ、寄り添って歩く。

ここは、昔からよく訪れる
ファミリーレストラン・・・

浅緋が入り口のドアに
手をかけようとした、その時

ドアが開き、中から
若い女の子達が
ぞろぞろと出て来た。

中・高校生ぐらいの女の子達
キャピキャピと楽しげに何か
を話している。

高校から、ずっと離れている
この場所で、同じ学校の生徒
に会う事など今まで無かった

一人の女の子が浅緋の顔を
マジマジと見る。

彼女は、言う。

「先生?やっぱり
 
 ハチヤ先生じゃん」

「うそ~」

その言葉に、私達はサッと
繋いでいた手を解いた。