「ママ、私達が別れたのは
 レイが原因じゃない

 姉妹でアサヒを取り合う
 ような

 そんなドロドロした事は
 私達の中には、何も
 無かったよ

 レイは、私の為にアサヒを
 想う気持ちを、ずっと
 その胸に秘めていてくれた」

「そう・・・」

「リコさんを傷つけておいて
 今度は、レイさんと
 付き合うことを許して下さい
 などと、調子のいい事を
 よく言えたものだと
 自分が一番分かっています

 だけど、俺のこれからの人生
 には、レイが・・・
 
 レイさんが必要なんです」

「レイが決めた事なら
 私は何も言いません
 
 それに、アッちゃん
 貴方なら大歓迎よ

 ママ、とっても
 うれしいわ」

母は、私が真似たように
微笑んで、浅緋を
受け入れてくれた。