「寝ちゃってたぁ
 あれ、皆は・・・」

「次は、音楽
 皆は美術室だよ
 音楽専攻は
 私と、レイだけ」

音楽室へ向かう途中に
浅緋とばったり会う。

浅緋は、私が手に持っている
音楽の教科書を見る。

「レイ、次、音楽?
 って事は
 
 俺も、次、授業かぁ」

浅緋は私の頭に一度触れて
廊下を走って行く。

「ハチヤ先生、廊下を
 走らないでくださ~い」

「馬鹿、先生は
 走ってもいいんだよ」

生徒達の笑い声が聞こえる。