真剣な表情で誤解を解く
私を見つめる里湖ちゃん。

気づいた・・・?

私が、いずるとの別れを
決意していることを。

その時、ドアホーンが鳴った。

「レイ、いずるさんよ
 きっと・・・
 
 そうだ、晩御飯
 食べて行きなさいよ」

戸惑う、私。

「ママ
 二人の邪魔しちゃ駄目よ」

「あら、そうね」

「じゃあ、行って来ます」

「行ってらっしゃい」

ドアの外、貴方が立っている。

貴方は、玄関まで来ていた
母に会釈をした。