出かける用意を済ませた
私は、時間を見つめて
いずるを待つ。

「今日もまた
 いずるさんとデート?
 ほんと、仲良しね」

お昼前に浅緋のところ
から戻って来た私・・・

「ママ、帰ったら
 話したい事があるの」

「あら何、改まって
 まさか・・・」

ドキッとする私に
聞こえる声。

「明日、結婚するとか
 言うんじゃ
 ないでしょうね?」

「赤ちゃん
 だったりして・・・」

そう言いながら
現われたのは
里湖ちゃんだった。

「まあ・・・」

微笑む、母。

「何言ってるの
 違うよ」