15歳の私が放った言葉
そのままを、もう一度
浅緋に告げる私がいた。

「アサヒ
 小さい頃からずっと
 貴方だけが好き」

「ああ、知ってる」

いずる・・・

貴方の愛は、やっぱり
私には無かった。

『傍にいろよ
 
 傷つけたりしない』

三度目の恋も

愛にはならない・・・・・・

愛にならなかったのは
いずるのせいだけじゃない。

初恋を引き摺る

・・・私のせい。

貴方も、私も、お互いに

忘れられない人がいた。

ただ、それだけ・・・