紫御殿†Purple heart

「レイ?」

涙が溢れ、零れ落ちた。

「可愛いって言ってくれると
 思ったのに・・・
 黒髪も、もちろん好きだけど
 この髪も私は気に入っていて
 どちらも、私なの・・・

 でも、貴方には今の私は
 
 私、レイじゃないんだね?

 ううん、最初から貴方は
 私を見ていない

 貴方は、私の中に
 彼女の面影を見ている

 そう、あの写真の女性
 ・・・貴方のお姉さん」

「何言ってる
 俺は、ちゃんと
 お前の事を見ている
 
 お前を愛している」

「ううん
 
 貴方が愛しているのは
 私じゃない・・・

 貴方は初めて私を抱いた夜
 私に言った」

『姉さん、愛している』

いずるの顔色が変わる。