紫御殿†Purple heart

家の前に停まった車に
近づく私の胸はドキドキする。

いずるが、この髪型を
似合っていると
言ってくれるのかなぁ

ドキドキ・・・

「お待たせ」

助手席のドアを開けて
乗車した私を見つめる
いずるの瞳は、大きく見開き
驚いた表情をする。

そして貴方は、私から
目を逸らし、何も言わずに
車を走らせた。

「・・・・・・」

何も話さない、いずる。

「びっくりした?
 
 夏休みだからこれぐらい
 いいよねぇ」

私は、明るい髪に触れた。

私の方を、全く見ないまま
いずるは、前だけを
見つめて言う。