紫御殿†Purple heart

私は、里湖ちゃんの忠告も
聞かずに、髪を明るめの
オレンジブラウンに変えた。

いつも、ストレートの髪を
今日は、美容師さんに
毛先だけ巻いてもらって
弾む髪・・・

軽やかな髪と同じように
私の心は、ウキウキ気分。

私は、鏡に映る今までとは
違う自分の姿にドキドキした。

このまま、家に帰るだけだ
なんて・・・

そう思った時、携帯電話の
着信音が響いた。

「もしもし、いずる
 今から・・・逢えるの?
 うん、逢いたい

 家の前に着いたら
 電話して・・・」

私の髪に触れる里湖ちゃんの
表情は少しだけ曇っていた。

『どうして、勝手に
 黒髪を切ったりするんだ』

いずる、貴方は私に言う・・・