そして、巷は
夏休みに突入・・・

「寂しいなぁ~」

ベッドに横たわり、天井を
見上げる私にかけられた
薄いタオルケット

そのタオルケットから
頭を出した貴方は
私を見つめて言う。

「レイ
 また、その話?」

「だって、二学期から学校で
 いずるに逢えないなんて
 あ~あ、つまんないの」

私に、覆いかぶさる
貴方の汗ばんだ裸体から
タオルケットがずり落ちた。

貴方の大きな背中が
私の体を隠す。

「そうかぁ、学校の方が
 つまらないと、俺は
 思うけどな
 
 二人になる事はもちろん
 話もできないし・・・
 
 こんなこともできない」