「レイ、何なの、あの子?
 感じ悪い・・・」

「放っておけばいいよ
 
 幾ら女好きのアサヒでも
 生徒で子供の彼女には
 絶対に手は出さない」

『レイ・・・好きだ』

生徒で子供の私を
貴方は好きだと
言ってくれた。

その思いに答える事が
できなかった私が

こんな事を願うのは
間違いだって分かってる。

だけど
願わずにはいられないの。

お願い、アッちゃん・・・

私以外の人を

好きにならないで

「ナミ、ごめん
 先に、教室行ってて」

「レイ・・・」

私の足は、廊下を
駆ける・・・

そして、お手洗いの
個室の前で止まる。

鍵を掛けた私の瞳から
涙が溢れる。

泣かないと決めたのに
涙は溢れ、頬を伝う。

貴方はいつか
私を好きな気持ちを忘れて
違う人を好きになる。

『レイ・・・』