ここは、家・・・

「レイ、大丈夫?」

「うん、リコちゃん
 駅まで迎えに来てくれて
 ありがとう」

「でも、驚いたわよ
 電話に出たら、レイさんの
 担任の森ですって言うもの
 だから・・・

 ママも
 もうすぐ帰って来るわ

 何かあったら呼ぶのよ」

「うん、ありがとう」

着替えを終えた私は、ベッドに
横になり、瞳を閉じた。

鴨下さんの言葉が頭の中
グルグル回る。

浅緋の手の温もりを感じながら
私は浅い眠りに付く。

夕方、携帯電話の音に
私は目を覚ます。

切れてしまった着信音・・・

着信履歴を見ると
いずるからの電話だった。