里湖ちゃんは言う。

「アサヒったらぬけぬけと
 レイが好きだって
 言うものだから
 
 シャワーだなんて
 あんな嘘、付いちゃったぁ」

嘘を付いたのは、浅緋では無く
里湖ちゃんだった。

私達が両思いだって事を
姉は、もうずっと以前に
知っていた事も教えてくれた。

そして、姉は私の頬を
思いっきり打った。

「痛い・・・」

「私から、アサヒを奪った罰
 それぐらいで済んで
 良かったと想いなさい」

姉は、私が犯した過去の過ち
を知っているようだった。

私の心は、姉に打たれた事で
あの日の罪悪感がスーッと
消えていった。

姉を裏切った自分の愚かさを
責めた日々も全て・・・