例え、いずるが本当の私を

愛していなくても・・・

もう、私には貴方しかいない

誓ったキスの後の

ずっと

ずうっと後で

私は、聞かされる・・・

姉、里湖ちゃんと

浅緋が別れた事を・・・

私が、電話したあの時

もう既に、別れ話は
終わっていたらしい。

食事を取り終えた浅緋は
携帯電話を上着のポケットに
残したまま、御手洗いへと
向かった。

それから、少し立って
私からの着信を知らせる
携帯音が鳴り響いた。