紫御殿†Purple heart

「アッちゃん、どうして」

私に触れようと、貴方の
手が伸びる。

その手に、輝くリング・・・

「やめて、私に触れないで
 やめて・・・」

浅緋は、その胸に
私を強く抱き寄せ、告げる。

「レイ、俺はお前が好きだ
 お前が 
 いずるを好きでも・・・」

二人は、見つめあう。

見つめあい

触れ合う唇・・・

優しいキスを何度も交わす。

今は、何も考えられない。

浅緋に触れられて、私は
涙が出る程、嬉しい。

これが、いずるを裏切る行為だ
としても・・・

今は、何も考えられない。

考えたくないと思った、その時
嫌でも、思い出す。