「えっ・・・」

顔を赤くして、黙り込む・・・

「本当、貴女って子は
 わかりやすい子ね
  
 その、ワンピース
 とっても
 よく似合ってるわよ」

「ほんとう?
 黒い方が良くないかなぁ
 大人っぽくて・・・」

「彼、年上なの?
 わざわざ、大人っぽくする
 必要は無いわよ

 レイは、そのままで十分
 可愛いもの

 ママの、自慢の娘だからね」

『自慢の娘・・・』

母の何気ない、一言が
こんなにも嬉しいなんて・・・

母が、こんなに嬉しそうに
話す姿を、私は、もうずっと
見ていなかった事に気づく。