「呼ばないよ、あの時決めたの
 私の好きだったアッちゃんは
 もう、どこにもいない
 
 貴方は、学校の先生で
 リコちゃんの旦那様で
 私の義兄さん・・・
 本当の、お兄ちゃんに
 ・・・・・・なった」

『アッちゃんが
 レイのおにいちゃんなら
 いいなぁ~』

涙が溢れてきた。

だから、言ったのに

電車で帰るって・・・

「先生、ここで降ろして
 一人で帰れるから・・・
 ありがとう」

静かに、車は停まる。

この車から

一秒でも早く出たい。

ここに居ては、また支配される

貴方の事で、いっぱいになる。