浅緋の唇が、私の唇に触れよう
とした。

私は顔を逸らし、浅緋の胸を
私から離れるように強く押すが
私の力では、どうにもならない

口付けられて、私は動けない。

息もできない程に、何度も
繰り返される熱いキス

口付けに、抵抗する術も無い。

浅緋の手が、私の制服のボタン
に触れる。

私は口付けられたまま
首を左右に動かして
かけているボタンを外す
その手を、上から押さえ
握り締めた。

離れては、触れる唇。

浅緋は、私を壁側へと押す。

「先生、やめて・・・
 誰かに見られるよ
 ・・・
 ねえ、お願い」

壁にもたれる私に

浅緋は言った。 
 
「イズルに・・・
 見られると困るのか?」