触れた唇・・・

この胸のドキドキが止まらない

恋は始まったばかりなのに

・・・ドキドキ

どうして、こんなにも

貴方が好きなんだろう。

走り出した車からは、手を振る
いずるの姿は、もう見えない。

それなのに私は、振り返り
ずっと、いずるの姿を探す。

夜風が、私の髪を靡かせる。

私は、ほんの少し肌寒さを
感じて両手で腕を摩った。

赤信号で停まる車・・・

浅緋は上着を脱ぎ、澪の肩に
掛けてあげるのだった。