『先生なんかより

 ずっとかっこいい』

急に降り出した、あの雨の日の
澪の言葉を思い出し浅緋は笑う

その笑い声が、車内に響いて
私と、いずるは、顔を見合わせ
て驚くのだった。

その後、三人は、ある料亭に
訪れて、キノコの種類の多さに
驚きながら、新鮮な野菜に
お肉、魚介類がいっぱいに
詰まった、お鍋を囲んで食べた
 
二人は、何やら真剣に話をして
いる。

仕事の打ち合わせは、数十分で
終わり、今は、自分達の個展の
話で盛り上がっている。

今年の個展は、こんな雰囲気に
・・・等

好きなことを話している二人の
瞳は、子供のようにキラキラと
輝いていた。

私は、そんな二人の事を

ずっと眺めていたい。

時間は、過ぎていく。