浅緋には、何も関係ない。

それなのに、私は彼を責めた。

運転する浅緋に、私は
小声で告げた。

「先生・・・」

車内には、先生が二人いる・・

「アッ、ちゃん

 ごめんなさい」

運転する浅緋から声が聞こえた

「謝らなくていい」

その声は、とても切ない声
だった。

「レイ、俺はただ、これ以上
 お前が傷つくのを見たくない
 だけだ
 身勝手な話だが・・・」

浅緋・・・

貴方は、どんな時でも
私を守ってくれた。