車内に流れる、重苦しい空気

誰一人、言葉を話さない。

そんな沈黙が支配する中で
私は、浅緋を責めてしまった
事を後悔した。

今回の事は浅緋の言うとおり
全て、私が悪い。

寂しさを紛らわせる為だけに
後先考えずに、彼に身を
委ねた私。

軽はずみな行動を取って
しまったばっかりに

今回のように言い寄られても
何ひとつ、言い返す事もできず

・・・逃げる事もできない。

それは全て、自分のせい・・・

浅緋が言った事は正しい。

過去に、浅緋にひどい仕打ちを
されたとしても、その後の
私の人生にまで、彼が関与する
必要はない。