私の頬を、涙が伝う。

今すぐ、あなたに触れたいと
伸ばした手。

今は、あなたに触れる事は
できない。

触れそうになった手を
私は前で組み

貴方は後ろで組む。

並んで歩いているうちに校門に
辿り着いていた二人

・・・監視カメラ。

二人は、微笑み合う。 
 
貴方は、その言葉の通りに

私を大切にしてくれる。

でも、何かが違う・・・

貴方は、私を見ているようで

私を見ていない。