校門に備えられた

来客専用のインターフォン
を鳴らして

事情を説明して学校内へ入れて
もらうしか無いかなぁ。

そうだ・・・

浅緋に電話してみよう。

あっ・・・

携帯電話、忘れてる。
 
ここまで来たのに。

インターフォンを押して
黒い傘を持って帰る

そんな勇気も無い私は
せっかく、ここまで
辿り着いたのに

どうしようもない。

仕方なく諦めて帰ろうとした

・・・その時。

「どうした?」

振り返ると

そこに貴方が立っていた。