驚いた後には

どうしようもない苛立ちが

込み上げてきた。

涙と共に・・・  

「別れるから私に先生をあげる
 って言うの・・何なのそれ?
 
 はい、そうですか
 
 ありがとうって
 
 私が言うと思うの?
 
 馬鹿にしないでよ
 
 どんな想いで私が
 先生を諦めたか、選ばれた
 リコちゃんに分かる?
 
 恋焦がれたって振り向いて
 もらえない気持ちが・・・」

『今日の事は、リコには
 内緒にしといてよ』   

「どんなに惨めで
 
 どんなに苦しかったか
 
 アッちゃんをリコちゃんから
 奪えるものなら
 奪いたかった・・・」

溢れる涙は

止まる事を知らずに

私の頬を流れていく。