「里中!」
瀬崎の声?私呼ばれた?
な訳ないよね。
「里中っ!!」
え?やっぱ呼ばれてる?
耳壊れちゃったかな‥
「可波〜瀬崎くんに呼ばれてんじゃんっ!いーなぁ」
先輩に言われた。
「‥‥」苦笑い)
「里中!ちょっと来て!!」
また呼ばれた。
「ほら!可波呼ばれてるよ〜!」
「早く行ってきな〜」
と先輩たち。


───なんだろ
私は走って瀬崎の元へ行った。

「ごめんな、急に」
「全然大丈夫〜」
笑顔で言ってみた。
「ここじゃちょっとまずいから、部室裏行こ」
「あ‥うん」
「‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥」
「‥‥あのさ、里中好きな人いんの?」
好きな人は瀬崎‥。てかこれ前も聞かれたような‥。
「‥ぃ‥ぃなぃ‥。いないよ!」
「そっか」
微笑してそう言った。
「うん」
「じゃあさ、嫌じゃなかったら‥俺と付き合ってくんね?」
──まぢで!?今告られた!?
「ええぇっ!?ど‥ぇ‥何で?」
「何でって‥好きだからだよ」
笑いながら言う。
「冗談??」
思わず聞いちゃった‥
「俺が冗談なんか言うかよ!まぢだよ。」
「‥‥‥」
言葉が出ない!!
「付き合ってくれる?」
「‥‥‥うん」
「じゃあ今から俺らカップルだから!お前のこと可波って呼ぶからお前も大新って呼べよ」
「うん」

うわー!!ヤバい!!嬉しいってか、なんか私おかしくなったかも‥!!
「手繋いでいーか?」
「うん‥」
恥ずかしい!!なんか恥ずかしい!!男の子と手繋いで歩くの初めてだから手に汗掻いちゃう‥。


────「じゃまた明日!」
「うん」

部室に戻った。