「里中?っていうんだ。よろしく」
私はあの、瀬崎っていう人と同じクラスの4組だった。しかも隣の席。
麻衣は3組で、隣のクラスだった。
「あ‥よろしく‥お願いしますっ!」
わっヤバ!恥ずっ!
なんだかオドオドしちゃった。
「里中、何部入んの?」
「あ!私?私は女子バスかな」
麻衣が言ってたせいもあってなんか瀬崎を意識しちゃった。
「そうなんだ」
もう少し話してたいかも。
「あの、瀬崎‥くんは?」
「くんとかつけなくていーし。俺はサッカー部だな」
「そうなんだ。頑張ってね」
「あぁ、サンキュー。里中もな」
「うん」
話しは終った。
瀬崎って‥カッコいいし話しやすいし‥いいかも!

中学入学早々、私は第一印象で彼のことが気になりはじめた。