「最悪」と呟きガクッと俯いた
目の前には翼君が載ってる下敷きと
首藤乙実<シュトウツグミ>と名前の書いた
ノートと教科書だけが置いてあった
さっきまで頭の中じゃ立体だった翼君が
2ミリほどのぴらぴらの紙に…
下敷きを手に取って見つめながら
「はあ…」と溜め息をつく
翼くーん
んわっ、いかんいかん!
これ以上見つめてるとまた
妄想の世界に入ってしまう
そう思い下敷きを引き出しにしまうと
黒板の上にある時計をみた
よっしゃ、終るまであと30秒♪
29.28.27...
15.14.13...
5.4.3...