「でもあれでも心配してるんだ。わかってやってくれ。夏葉ちゃんがくるまで女の中では一番上だったからずっとしっかりしなきゃって生きてきたんだ、亜美は。
それがうまくできなくて…あんな事しかできないんだよ。


あいつは不器用だし、頭は悪いし、たまに口も悪かったりするけど、いつだってみんなの事を見てる。

さっきだって、心配してた。
なんか元気ないって。俺はわからなかったけど、あいつはちゃんときずいてたよ。


本当は優しい奴なんだ。許してやって」




康平はそういうと、私の頭をポンと叩いて出て行った。



亜美が…そんなに心配してくれてるなんて思ってもなかった。