「康平くんはショックじゃないの?」 「…確かに捨てられたのはショックだよ。でも理由もなく子供を捨てるような人じゃないと思うんだよな。だって親だもん。 きっと理由があるはずだから…」 捨てられても親だと胸を張って言える康平がどこかで羨ましく思えた。 「はいっ!こんな話は終わり。もうすぐ昼だからリビング行こう。幸いくぞ~」 走り回る幸に声を掛け、三人でリビングに向かった。