「あの…。どうして此処には私を入れて6人しかいないんですか?」 そう訪ねると裕子姉ちゃんはおかきを手にして言った。 「此処から少し離れた所に大きな施設があるんだよね。みんなそっちに行っちゃうってゆうか、此処の事はあまり知らない人が多いらしいの」 「そうなんですか?」 裕子姉ちゃんは頷きながらおかきを頬張った。 どうして私は向こうの施設じゃなくて此処だったんだろう。