端っこに座っているのは小川幸(おがわ・ゆき)。まだ小学二年生。まあ、うるさい奴だけどあんがい可愛いよ。」


ちょっと心に突き刺さるような事を言った亜美。それにまた康平が言った。



「俺の妹を案外可愛いとか言うんじゃねーよ!言葉遣いに気をつけろ!!」


みんな声を揃えて言った。

「お前がな!」



いいコンビで思わず吹き笑った。



「じゃあ、自己紹介の続き。幸の隣にいるのが幸の兄貴の小川康平(おがわ・こうへい)。さっきからうるさい奴の事ね」


「ちょっ…ちょっと!どういう意味だよ」



またみんなが声を揃えて言った。


「そういう意味だよ!!!」


「もういいよ!じゃあな」



康平は立ち上がり部屋に帰ってしまった。