私はお姉さんに背中を押され、施設の中へ。


「緊張してる?大丈夫だよ。ここは怖い場所じゃない。安心して」



「はい…」



そこにはいくつもの部屋がある。
ドアには一人ひとりの名前が書いてあるプレートがかかっている。



「ここにはいろんな事情を持つ子供たちが集まってるの。一人ひとり部屋があるんだよ」



周りを見渡しても人はいない。


部屋の中にいるのか?



「とりあえずここに座って。みんな呼んでくるから」



リビングの真ん中に座って待っていた。


ドアの奥からはみんなの声が!!


「友達が増えるの?」


「お客さん?」


「俺今忙しんだけど」


「いいから来なさい!!」



ぞろぞろ人が集まってきた。