裕子姉ちゃんは男の子を連れてリビングから出た。 「すごく頭よさそうだね」 と亜美が言う。 「私たちとは真逆って感じ…」 こんな会話をしていると瞳が泣き出した。 「なに?なんで泣くの?」 愛理が瞳の頭を撫でても、泣き止まない。 一番上の自分がなんとかしなきゃいけないと思ったのか、幸平が瞳を抱っこした。 すると、ウソみたいに瞳は泣き止んだ。 「さすが康平兄ちゃん」 愛理が感動している。