守るもの〜平安〜





『これなんかいかがでしょ?

よくお似合いですよ。』




ご主人が見せてくれたのは、淡い橙色に花が描かれている着物だった。





「可愛い。


…どうかな?」




建に聞いてみる。




『良いんじゃないか。よく似合ってる。


じゃぁ、これを。』




『はい。まいどどーも。』




自分で聞いたのに"よく似合ってる"と言われて、ちょっと恥ずかしくなってしまった。





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