『別にお前たちだけが悪い訳じゃない。
ただ何もせず指をくわえて見ていたわけではないんだろ?
現にこうして、
その妖鬼を追いかけて異国の地からこの国の民を守るために来てる。
誰もお前たちを、結衣を責めたりはしない。』
その言葉を聞いて結衣はポロポロ涙をこぼしながら固まってしまった
ど…して
どうして…
こんな突然きて訳の分からない私たちに‥
そんなに優しい言葉をくれるの??
建…
クスッ
誠の小さな笑い声で沈黙は破かれ、
結衣はハッと自分の世界にトリップしていたことに気がついた
「あ、ありがとう」
と手の甲で涙をふきながらお礼を言って部屋を出て行った
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