校門を抜けたところであたしは手を振り払った。
「なっ、何すんだよ。」
神崎は驚いたご様子。
ってか、「何すんだよ。」はこっちのセリフだっつうの。
「何が目的なのよ。」
キッと睨みつけながら、言ってやった。
「別に目的とかねーし。お前がさみしそうに帰ってたから、一緒に帰ってやろうと思って。」
真っ直ぐなきれいな瞳でそう言われたせいで、不覚にもドキッとしてしまった。
でも、そんな手には絶対にのってやんないもんね。
「あたし、さみしくなんてないから。一人で帰るね。バイバーイ★」
最高の笑顔を作って、あたしはそそくさと神埼から逃げるように帰って行った。
驚いている神崎を無視して!!