「なんで、ひかる!!お前、こんなに遅かったんだよ。もう、1時間目終わったぞ。」
俺はひかるの肩を組みながら喋りかけた。
「だって起きたときにはもう9時だったんだもん。」
口を尖らせて、すねたようにひかるは言った。
こういう顔が女から人気あるのか。
関心してると・・・
「ねっ、さっき何考えてたの?」
いきなり、ひかるが俺に質問してきた。
こいつの質問はいつも、いきなりで意味が分からない。
「何がだよ。」
「僕が教室に入る前、何か考えてたでしょ。もしかして例のあの子のこと?」
・・・・・・・。
「っんな、馬鹿な。べっ、別に考えてないし。」
ひかるのヤツ、いきなり何言い出すかと思えば....。
「ふっ、図星かぁ~。ホント、空斗って顔になんでも出るよね。」
ムッ、ムカツク。
ひかるのくせに!