位置的にはちょうど女子トイレの、三つあるうちの真ん中の個室あたりだ。

そして次にこのドリルで少しずつ穴をあける。





ガコッ





何か当たったようだ。



「なんだ?」


茶色い板が俺の行く手を阻んでいる。
ガタついてるとこを見ると、どうやらそれは簡単に外れるようだ。
そのまま少しずつ穴の範囲を横へ広げていく。



ガタンっ!



板が外れると同時に何かが降ってきた。

「……金貨?」

この先にお宝が待っている!そんなわくわくした気持ちで胸はいっぱいだった。


「よ──し!」


迷いもなくすぐに俺は、その導かれた未知の世界に足を踏み入れた。