俺の考えはこうだ。

建物に忍び込むのではなく、直接お宝に辿り着けないかと。



「地下から侵入できないか調べてほしいんだ」

「そうか!それに国の機関なら地下道は絶対にあるハズだもの」

千夜の表情がさっきまでとは別人のように明るい。

「それともう一つ、囮を一台飛ばしてほしいんだ」

俺は押し入れの奥にしまってあった飛行機のラジコンを千夜に渡した。

「了解」



ここまできたからには途中で投げ出すわけにもいかない。
『成功』あるのみだ!