芽々「そんな高い料理、
あたし…おごってもらう理由がない。

…食べれない。」


蒼麻「…はあ?
何言ってんだよ?」


芽々「あんたね、
そんな高いものばっかり食べてて、
将来食べれなくなったらどうするのよ!

世界中のおいしい料理食べつくしたら、
楽しみがなくなるじゃないのっ!!」


蒼麻「…将来?


…あははは。

お前、
ホントに面白いな。」


また蒼麻は
お腹を抱えて、笑い出した。




…別に楽しい事を
言ったつもりはないんですけど。



蒼麻「じゃあ芽々のお弁当食べに行くか。」




そういって歩き出す蒼麻の手には、
あたしがさっきまで持っていた
少し重い…お弁当の入ったカバン。



芽々「あ、ありがとう、蒼麻!」


あたしは笑って、
お礼を言った。



蒼麻は少し振り向いて、
少し笑って…

また歩いていってしまった。




あたしはその蒼麻の後を追いかけた。







…少し笑顔で。